minyoyaの日記

民謡について 曲目(解説・唄い方・雑学)を説明します!

稗搗節 (宮崎県) 歌詞・解説・唄い方について

稗搗節 (宮崎) について

 

「歌 詞」

 

1、庭の山椒(さんしゅう)の木 鳴る鈴かけて ヨーホイ

   鈴の鳴るときゃ 出ておじゃれよ

 

2、鈴の鳴る時 何と言うて出ましょ ヨーホイ

   駒に水くりょと 言うて出ましょ

 

3、おまや平家の 公達ながれ ヨーホイ

   おどま追討の 那須の末よ

 

4、那須の大八 鶴富捨てて ヨーホイ

   椎葉立つときゃ 目に涙よ

 

「解    説」

 熊本県に近い山村、東臼杵郡椎葉村地方に伝わる労作唄である。

椎葉村は山村なため、米はとれず、稗や粟を常食としてきた。

その稗を四、五名が立臼で搗く時に唄う。

稗搗きは、主に農閑期の冬に、親しい者同志が集まり行われた。

 

「歌詞説明」

1、夜の山椒の木に、馬の鈴をかけて鳴らすから、それを合図に出てこいよ。

 

2、鈴が鳴ったからって親達に何て断って出てくるのよ。

  そうだわ、馬が水がほしいといっているから出てくるわ。

 

こうした恋唄を交換しながら稗搗の作業をすすめていった。

 

 

「息継ぎ(ブレス)の場所」

例:1番歌詞 ※「」は母音

庭の山椒の木 (息継ぎ) 鳴る鈴 (息継ぎ)

「ウ」かけて  ヨーホイ (息継ぎ)

 

鈴の鳴るときゃ (息継ぎ)

「ア」出ておオオ オオオオー (息継ぎ)

オオオ オオオ  じゃれよ

 

「唄い方」

※「」のカタカナは母音 、(  )は唄う際の節まわし

那須の大八、鶴富姫の悲恋物語なので、テンポをゆっくり、

小節をきかせて唄う事が大切になります。

唄い出しからあまり弾みすぎない様に注意し、全体的に声量は抑えて唄う。

山椒は「さんしゅう」と発声する。

庭の山椒の木 イーイィ 唄尻「イーイィ」は最初の「イ」から後半の「イ」まで

伸ばすだけではなく、優しく受け渡すように声量は抑えながら、

後半の「イ」を聞かせる様に 声を響かせて唄うのがポイント!

( 鳴る「ウ」す「ウ」ず ) で息継ぎをし、「ウ」の母音を言ってから

(「ウ」かけて ヨ「オオ」「オオオ」ホイー)という形で柔らかく唄う。

(鈴の鳴る「ウ」ときゃ)真ん中の「ウ」母音で軽くついてから(ときゃ)につなぐ。

最後の歌詞「出ておじゃれよ」はこの唄の聞かせ所(サビ部分)

(「ア」出ておオオ オオオオー)で息継ぎをする、

この時「ア」の母音を言ってから唄い出し「オ」の母音は軽く柔らかく発声します。(オオオ オオオ  じゃれよ)は、

最初「オオオ」は少し山を描くような感じで声を少し張ります。

後半「オオオ」は軽く透き通る様な声で発声するのが望ましい。

「出ておじゃれよ」の節のまわし方によって、

この唄の哀愁や情緒、民謡の味が伝わりやすい。

 

Youtube 動画

唄い方など、実演、解説しております。

よろしければ、下記よりご覧下さい。

 

稗搗節の唄い方 動画

 https://youtu.be/H6hV9_sDGgc

 

稗搗節  三味線生伴奏  カラオケ動画

三味線音色に合わせて、自分の音程の高さを見つけて、唄ってみよう!

https://youtu.be/-_KPRC_9JXg

 

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